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我家の堆肥 ぼかし(ボカシ)肥料

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堆肥
落ち葉を積み込んで腐らせたものを腐葉土といい、落ち葉や稲わら、モミガラ、ラッカセイの殻、刈り草等の腐葉土になる材料に鶏ふん、油粕、米ぬか、石灰窒素など腐熟を助けるものを混ぜて発酵させたものを堆肥(ぼかし肥料)といいます。堆肥は土つくりに不可欠でミネラル類なども含まれています。

個人的にぼかし肥料も堆肥の一種で、腐葉土より肥料分が多く、完熟したものと考えています。
有機質が主な原料の堆肥は土中の環境を良くする優れた「土壌改良材」で土の保肥性や保水性、通気性などを高める作用があります。
また微生物の餌となり、土中の微生物の活動を活発にする作用もあります。

我が家では毎年冬になると上の腐葉土になる材料に米ぬか、おから、油かす、鶏糞(ケイフン)、草木灰 、魚かす、骨粉、カキ殻、EM菌などを混ぜて発酵させてぼかし肥料をつくります。
ぼかし肥料とは、有機肥料を発酵させて肥効をボカシ(穏やかにしした)たものをいいます。

昔、子供の頃は親が人尿を混ぜて堆肥を作っていたのを思い出します。
昭和35年頃までですが、わらの柵を作り、堆肥からよい熱が出て上部はビニールみたいなフタで被っていたような記憶が・・・今でいう温室みたいな感じです。
詳しい作り方はわからないですが、部分的に覚えている程度です。
その熱を利用して野菜の苗を作っていました。サツマイモの苗、キュウリ、ナスなどの夏野菜の苗です。
種屋さんが個別訪問販売をしていました。おまけの草花をもらうのが子供心に嬉しかったのを覚えています。

※ウィキペディアによると各国での堆肥(コンポスト)の定義が違うようです。
日本では わら、もみがら、樹皮、動物の排泄物その他の動植物質の有機質物(汚泥および魚介類の臓器を除く)を堆積または攪拌し、腐熟させたものをいうとあります。

やはり化学肥料だけでは長期間の野菜作りができないので、近年はハウス栽培では堆肥を入れての土作りが見直されています。
でも大規模に露地栽培の野菜作りをしている場合は、そうもいかないのでどうしているのでしょうね・・
白菜を30~50町と大規模に栽培している農家は鶏糞を多く入れているようです。(匂いから想像)
そして次の年はナスやゴーヤなどの野菜を作って連作をしない、2~3年間だけで別の畑に移動したり、麦やエンバクを栽培したり夏にソルゴーを育てたりしています。


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2009~2010年のぼかし肥料
前年のはこちら→ぼかし肥料の作り方 4種類のぼかし肥料

雑草を利用して作るボカシ肥料の材料
↓刈り草、モミガラ、落ち葉を積んだもの・・・・ぼかし(ボカシ)肥料の材料にもなっています。
白いのは糠(ぬか)です。

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もみがらを利用した発酵途中のボカシ肥料

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上の画像から2週間ほど経つとこのような仕上がり近くのボカシ肥料になります。
モミガラと米ぬか、油かす、鶏糞で作ったぼかし肥料は細かくなって土のようになります。
刈り草で作ったのは繊維が残ってしまったけどまたそれはそれでいいのだろうと思ますが・・・

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ぼかし肥料を施すと本当にビックリするほど植物がよく育ちます。
野菜は特にうまみが出てたくさん収穫できます。病気にも強くなるような気がします。
病害虫への消毒はほんのわずか(1~2回)で済むようになりました。
秋の野菜には1度もしていません。ブロッコリーなど昨年は穴だらけでしたが、今年は不思議なほどいません。
2~3匹いましたが、それを手でつまんだきりです。
ぼかし肥料のせいではないかもしれませんが、関係があるような気がしています。

後でわかったことですが、消毒をしなくなってから天敵が現れたからだと思われます。
軽い熱中症をたびたびと脚のケガなどで、畑仕事が満足にできなくなってしまい、このころからほとんど殺菌剤や殺虫剤は使用していません。
主な天敵関連記事 
テントウムシの種類と画像 天敵(てんてき)としてのテントウムシ
家庭菜園 天敵としてのカマキリ
ヒラタアブ類
ハナグモとその獲物たち
ヨコズナサシガメ
アカサシガメ(赤刺亀虫)


草花もきれいに咲いてくれるので、一度ぼかし肥料を使うともうやめられません・・・
私はまだぼかし肥料を作るのは素人なのでこれでいいのかな?と思いますが、それでもこれだけの成果があがっています。
キチンと計算して作ったぼかし肥料はもっとすごい成果が上がっていると思います。
現にこの前、久しぶりに会った友人がハウスでキュウリはぼかし肥料を使って栽培しているというのだけど、日本一のキュウリだと思うほど色艶がよく、甘味もあり美味しかったです。


トマトは水耕栽培ですがいろいろ工夫して栽培している友人がいます。直販所でも大評判・・・
やっぱりプロにはかなわない・・・・ でも素人でもがんばるぞ~ 
でも私もミニトマトは頑張っていますよ ミニトマト


ボカシ肥料を入れた美味しい野菜
ナス、キュウリ、トマト、スイカ、オクラモロヘイヤ、ハグラウリ、伝統野菜のカボチャ「鹿々谷かぼちゃ」、「加賀野菜 打木 赤皮甘栗南瓜」など
最近モロヘイヤのグリーンスムージーにハマっています。美味しいので、毎日飲むようになってから、体がとても健康になったのがわかります。
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トウモロコシ、金時草、キュウリ、ナス、トマト、シシトウなど
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自分の畑のものだけでサラダが出来ちゃうものね。
チコリ、ハナユズルッコラ「宿根セルバチカ」、クロマメの早採り、手前はレッドビート、セロリのベビーリーフピーマンの遅採り(赤)
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若取りして作ったサラダ感覚の簡単お漬物はものすごくおいしい!!
サラダ感覚の簡単お漬物

イチゴブルーベリーなど甘味やうま味味が増します。


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我家のぼかし肥料の原料
■落ち葉

2007年秋は大量に落ち葉を集められホクホクな気分・・・
工業団地が近くにあるのでそこの落ち葉をうまいこと手に入れられました。
大型のバキュームカーで集めていたところを通りがかり近くの畑に運んでもらう。これだけ自分で集めるのは大変! 
何年分の腐葉土になるか? 近くの公園とかで気をつけて見ていればそういうチャンスがあります。
一部の自治体では落ち葉を集めると腐葉土にしてくれるところもあるようです。
2008年秋は落ち葉の中にたくさんのカブトムシの幼虫がいましたよ!

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■鶏糞
リン酸中心の速効性肥料で元肥、追肥ともよいが、発酵が足りない場合があります。
発酵鶏糞でも施肥後一週間はおいてから播種するほうがよいでしょう。
発酵が足りないと植物のガスがでて根を傷めます。鶏糞は我家のぼかし肥料には混ぜるときと混ぜない場合があります。
ブルーベリーなどの果物には鶏糞を混ぜない米ぬか主体のぼかし肥料を使っています。


■油かす
窒素中心の肥料で葉もの野菜に適しています。一般的に発酵させて使用します。
我家のぼかし肥料の材料です。


■米ぬか
リン酸分を多く含みあらゆる野菜に適し、発酵肥料を作る時のベースとなります。
我家のぼかし肥料を作るとき多く入れる材料です。<
これは近所の自動精米所が置いてあるので、そこから調達してくるのでタダです!・・助かります。

近ごろ中国でリンが輸出禁止になったとかなるとかの騒ぎになっています。
米のとぎ汁も夏は毎日のように庭に数本あるブルーベリーにかけています。
また米のとぎ汁は乳酸菌防除液(米のとぎ汁と牛乳)に利用しています。
昔から米ぬかは野菜、果物の味がよくなるといっていました。大いに利用しましょう!


※2009年は自動精米所から調達できず、ライスセンターで1袋200円で調達。
1月の3回目のぼかし肥料の予定日に間に合わず、3月末に20袋購入。
ライスセンターによると米農家の人達が化成肥料の代わりに米ぬかを大量に使い出したので、間に合わないということでした。
※最近では近所の精米所で150円で調達しています。


■骨粉
リン酸主体の緩効性で、元肥や腐熟肥料の素材にすると効果的です。
我家のぼかし肥料の材料で豚骨粉を購入しています。魚の骨粉 も利用しています。
子供の頃(50年前ぐらい前)はフスマに魚の骨のはいったものが常に置いてありました。
それが野菜に使ったのか?豚やヤギや鶏を飼っていたのでその餌になっていたのか?
どちらに使っていても不思議なことではありませんね。


■草木灰
カリ分を多く含んでいます。
この辺りは芝の葉刈りをして燃やしたり、木を燃やしたりのことが多いのですぐ手にはいります。
我家のぼかし肥料の材料です。少量混ぜます。
最近は燃やすのが禁止になりましたね。少しでもだめでしょうか?
籾殻燻炭(モミガラくんたん)を作った記事はこちら
籾殻燻炭(もみがらくんたん)


■貝化石、カキがら、カニがら
石灰資材です。まだぼかし肥料には入れたことはありません。
アサリやシジミの殻はとっておいてまとまったら砕いて利用しています。
卵の殻は取っておいてぼかし肥料を作るとき入れたり、普段から畑か花壇に粉々にしてばら撒いておきます。
2009年はカキがら石灰を購入。思いのほか安いし細かくて早くから使えばよかった・・・


■その他
豆腐屋さんが近くにあったらおからも良い堆肥になります。
除草剤を使わないので草だらけになっていますが、その草を刈り取って積んでおきます。


また病気になりやすいアブラナ科やナス科などの畑に残渣(ざんさ)をすき込まないこと。
そう思っていましたが、残渣(ざんさ)をすき込む方法もあるようです。
多分その場合は病原菌を殺すようなことをするのかもしれません。


少量で乾きやすいものは焼却するのが一番で、大量で燃やすことができない場合には、稲わらや落葉など他の材料と合わせて、米ぬか、油粕などを加えて堆積し、高温で発酵させ、完熟堆肥にして使うようにします。病原菌や虫などが死んでしまうそうです。


高温で発酵させると草の種も発芽しなくなるようです。でもあまり高温だと良い菌も死んでしまうし、どうなのかしら?
菌は死んでも効用は残ると記憶していますが・・・ちょっと難しいですね。もう少し勉強します o(__)oペコ

いろいろなひとがいろいろな方法で研究しながら栽培しています。
私は感化されやすいので、マネができるものなら取り入れて、毎年いろいろ試しています。
2009年1月のぼかし肥料は作るのが慣れてきたために適当し過ぎて、失敗に近い状態。
モミガラが多すぎ、米ぬかが少なくて鉢植えに使用した場合は、乾燥し過ぎて水もちがよくなかったです。
ぼかし肥料もまた50%も入れてしまったためでもありますが・・・


さて同じ2009年12月のぼかし肥料はいろいろ入れてみました。糠床の失敗したものや処分する海草や野菜の残渣などや病気(白絹病)になった土を初期の発酵段階で入れてみました。温度は65℃くらいでした。
まだ使っていませんが、どうなるでしょう?


2009年の冬の2回目のぼかし肥料です。
左からもみがら薰炭(1/3)、なたね油カス(1袋)、ヌカ(3袋)、もみがら(3袋)
この画像の量ではなく、()内の数量です。
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もう寒肥に使ってあります。このように白い状態になっています。
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多分完熟ではないかも?
ダンボールのぼかし肥料の場合はできたかな・・と思っても水を与えるとまた発熱してきます。
どこまでかわからなくなって、打ち切ってしまったときもありました。


わからない時は湿った土と混ぜておけば自然に時がぼかしてくれるでしょう。
寒肥の場合は文字通り寒い時に施すため分解も遅く、根に直接影響は無いと思います。